151: 名無し@家庭ちゃんねる 2018/10/24(水) 21:13:09
因果応報って、「善行には良い結果をもたらす」って意味もあるから紹介。
話は、俺が33歳だった頃に遡る。
当時の俺は、定職にはついていたものの、彼女作った経験なし、
1人暮らしの経験なし、甲斐性なしの人生を送っていた。
家はもともと2世帯住宅、他界した祖父母がかつて住んでいた場所に俺は住んでいた。
兄弟は姉が1人、既婚。ある日、姉夫婦が家にやってきた。
何故か両親は事前に俺に知らせてくれなかった。
どう見ても深刻な話をしていて、その場に入ろうとすると、4人とも沈黙する。
「何かあったか?」と聞いても「お前には関係ない」と父に言われた。
おかしい、姉夫婦には1歳になる男の子がいるはずだが、この場にいない。
やっぱりおかしい。父の性格から考えて、姉夫婦が帰ってきたら必ず一緒に夕食、
一緒に飲むはずなのに、それがない。
母に、おかしいところを指摘してみたところ、話してくれた。
甥は難病にかかっており、入院中。
治療費として莫大なお金が必要であるということ、
それをあちこちへ行って工面しているところであること、
当たれそうなところはとにかく当たったが、あと700万円足りず困っているらしい。
なんで俺に話が来なかったかは、あえて聞かなかった。
700万円。
実は、俺の通帳の中にあるが、親にすら明かしていない。
給料は別に多いわけではない。
結婚もせず、たいした趣味もなく、酒も煙草も博打もやらない俺は、
あれよあれよと金がたまっていたのだ。
「必要な時に必要なだけ使えばいい」
「普段はためておき、必要なときにどっと出す」
そんな考えでいた俺は、傍からみればただの変人か守銭奴なんだろうが・・・
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