308 :本当にあった怖い名無し:2013/09/11(水) 09:40:30.54 ID:sXth/BcE0
俺は事情が分からないまま言われた通りにし待っていた。
4人が到着したのは結局2時すぎだったと思う。
4人は3台の原付でやってきた。彼の原付は置いてきたそうだ。
上着で無理やり運転者と彼を縛りつけていた。
まだ放心していた1人を4人がかりで風呂にいれ、ジャージを着せた。
その頃には徐々に回復しており、なんとか喋るくらいにはなっていた。
失禁もしていたため、俺らは気を遣い先程のことはきかなかった。
するとぽつんぽつんと話し始めた。
突然また原付が故障し、脇に止めて皆が戻って来るのを待っていた。
309 :本当にあった怖い名無し:2013/09/11(水) 09:49:12.05 ID:sXth/BcE0
すると道の向こう側で、女の人が忽然と現れて手招きをしているのだという。街頭に照らされ凄く不気味だったそうだ。
話かけても決して話し返してはくれず、ただ手を拱いてるだけだったという。
そこから記憶がないとのことだった。
俺らは震えながら話す彼になにも声をかけることができず、
その晩は俺の家に泊まり、明日車で彼の原付を取りに行こうということだけ決めて寝ることにした。
3人はすぐに寝つき、彼も以外とすっと寝付いた。
それを見て安心し、いつの間にか俺も寝てた。
これが3時くらいだと思う。
311 :本当にあった怖い名無し:2013/09/11(水) 10:01:46.71 ID:sXth/BcE0
4時頃、だれかに話しかけられて起こされた。話しているのは彼だった。
「俺もう帰らないといけない」「俺帰らないと」
そう言っていた。
あんなことがあったため驚いたが、しきりに帰りたがるので俺は全員を起こして彼を説得しようとした。
全員で引き止めたが、彼は「帰らないと」としか言わなかった。
結局らちがあかず、
不安ではあったが家についたら必ず電話するようにと念をおして、1人が原付を貸して彼を帰らせた。
凄く不安だったが、およそ1時間後に電話が入り、無事家についたと連絡がきた。
原付も自分のものと途中で乗り換えたのだという。
俺らは心の底から安堵し、いつの間にかまた眠ってしまっていた。
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