A「だってあの人、統合失調症でしょ? 自分は発達ですけどどうしようもない痛みは分かりますから。」
後日、HはAの言ったとおり統合失調症と診断され現在の所は投薬治療中。
Aいわく「統失ってね、誰よりも自分が常識でありたいと願って、出た杭を必要以上に敵視するんですよ。」
それが真実かどうかは分からないが「自分の常識は経験だけが基ですから」というAには一般常識らしい。
穏やかになったHはAとよく一緒にいるところを見掛けるようになった。
「やったことのないことはやらないんですよ、どうなるか分からないから」というAと
「やってみなければ始まらない」というHは良いコンビのようだ。
ちなみにHはあごヒゲを剃った。
H「あいつ、今でも『モザイク』って呼ぶんですよ。ヒゲ無いってのに…」
A「そろそろ『顔面モザイク』に変更しようかと思ってるんですが…」
現在は二人からのある種、幸せな相談にどう答えようかと思案してる。
結局のところ、障害者って言っても色々いるんだよな。
Aは一見すると普通だし、喋る時に枕詞的に「あー」だの「えー」だの付けるくらいで。
ただ発達に起因する運動障害も持ってるらしくてネットで言われてる「ただのコミュ障」ってのは当てはまらないってのも分かった。
Hも統失と分かるまでは普通に思ってたし、意外と隠れてるもんだなって。
まあ、Aの武勇伝ってことで一つ。
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