当日、嫌がらせに年末も関係ないAは提出期限ぶっちぎりで過ぎた書類を数枚ヒラヒラさせて、今日中にやっとけよ、と言い放ち上機嫌で定時キッチリに上がり会場へ向かう姿を横目に、経理や何やらへ頭を下げどうにか判をもらい…と走り回っていると、見かねた主任や現場から戻った人達までが一緒に忘年会行こうと言って手伝ってくれた。
一時間遅れで会場へ着くと、既に酔っ払ったAが遅刻だぞお前ら!と怒鳴りつけてきた。
元はといえばAが…と食って掛かろうとする社員を主任が無言で抑え、宴会に参加していると、Aはお得意の、こんなショボい会社云々の悪口を言い始めた。
黙って聞いていた私だけど「ま、俺はいつ辞めてやってもいいけど困るだろ?お前ら」の台詞にカチンときた
「…困りませんから」
「あ?」と聞き返したAに私はまくし立てた。
「別にAさんが辞めようが困らないって言ってるんです。いつも仕事の邪魔ばかりで、今日も主任さん達が手伝ってくれなきゃ終わらなかったのに」
「いつ辞めてやってもいいなら今すぐ辞めてください、どうせ口ばかりでしょう!」
実際はスラスラと言えた訳じゃなくて、私もお酒が入ってるとはいえ上司に向かってだからつっかえて半泣きだったけど、とにかくそういう内容を大声で怒鳴った。
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