一秒間に12枚の油絵、ゴッホを演じて製作
オランダの画家、フィンセント・ファン・ゴッホの作品と彼の悩める魂、そして死の謎に焦点を当てたアニメーション映画が現在作られている
今回、そのトレイラー映像が投稿され話題を呼んでいたので紹介したい
ご覧になられれば分かるとは思うが、なんとこのアニメーション映画は全編を通してすべて絵画で作られているのだ
この映画を製作しているのは「ブレイクスルー・フィルムス(BreakThru Films)」という会社で、同会社は2008年には短編アニメ映画『ピーターと狼(Peter and the Wolf)』という作品でアカデミー短編アニメーション賞を獲得している
監督のショーン・ボビットさんを筆頭に、約70人のアーティストが製作に参加しており、1秒間に12枚の油絵が必要になるアニメーションを手がけるために日夜ゴッホを演じて筆を走らせている
70人のアーティストがいても、一日に製作できるのは6枚ほどで結果、0.5秒程しか進まない
つまり80分のアニメーションを完成させるには約5万6000枚の絵画が必要になる計算だ
新しいデジタル技術を用いながらも、キャンパスを映画のフレームにみたてるゴッホの作品群を比較、検証して正確に写し取りながらも、オリジナル要素を加えていくという
様々な逸話を残し、晩年は精神病をわずらいながらも絵の制作を続け拳銃自殺の果てに波乱の生涯を閉じたゴッホ
現在ではポスト印象派として作品が数百万ドルで取引されるほどの画家であるが、生前はたった一枚し売れなかった
そんな彼の生涯に焦点を当てた今回のアニメーション映画は今年公開予定である
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