俺と兄は同じ部屋で二段ベッドで寝ていた。
その時は俺は上の段で寝てたんだが、電気を消してしばらく寝付けず
なんとなく目を開けたら、天井に綿菓子みたいな白くてフワフワしたものが浮いてて
なんだろうと思っていたらそのまま浮遊して隣のリビングの方の壁に吸い込まれていった。
夢かな?現実かな?良く分かんなかった。
俺と兄は年子だったこともあって、兄弟特有のライバル意識みたいなものがあった。
もし夢だったら、こんなこと言ったら馬鹿にされると思って黙ってた。
それからしばらく経って、今度はハッキリ起きてる時に同じものを見た。
白いフワフワした物体は前回と同じようにリビングの方の壁に吸い込まれ
暫く立って母の悲鳴が聞こえた。
その日は父が出張中で、母はリビングの向う側の和室で寝ていた。
次のページへ続く
この記事が気に入ったら
いいね!しよう