
323 :本当にあった怖い名無し:2013/09/11(水) 12:17:51.15 ID:sXth/BcE0
彼の四十九日が終わり、父親に葬式の日のことを聞いてみた。
父親は「話半分で聞いてくれ」との前置きをして教えてくれた。
俺の祖父が父親に話したことだそうだ。
恐らく彼の原付が初めに故障したのは、『かんのけ坂』と呼ばれている所だろう。
今では『かんのけ』と訛っているが、昔は棺桶坂と呼ばれていた。少なくとも祖父が子供の頃はそうだった。
当時、棺桶をつくる仕事は(あくまでその近辺では)身分の低い人がする仕事だったそうだ。
そのため棺桶一つの値段も安く、ひもじい生活をしていたそうだ。
また、差別もあり、かなり虐げられていたらしい。
324 :本当にあった怖い名無し:2013/09/11(水) 12:21:04.79 ID:sXth/BcE0
そんな仕事で唯一儲かるのが特注品だった。
例えば既成のものに入らないほど巨漢であるとか、なんらかの事情で既成の棺桶に入れられないケースに、
特注品を作るんだそうだ。
特注品の話を聞き、合点がいった。
棺桶に入らないほどの巨漢などそうそういるものではない。
父親は続けた。
手を拱いていたのが女性だという点でも思いあたる節があるという。
祖父が子供の頃、棺桶を作るのがとても上手な器用な女性がいたらしい。
その評判は周囲に広まり、気付くと特注品の注文はすべてその女性の所にいったそうだ。
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