
それで脊髄損傷が原因で下半身麻痺なんだって。
多少の感覚はあるけど歩けるようになるか、分からないの」
能年は泣いていた。
俺はかける言葉が出なかった。
何度もみんなに言われたであろう子供染みたものだった。
俺
「でも、まだわからないんだろ?
リハビリ頑張ろうぜ!」
能年
「みんなも言ってたよ。最初はね。一緒に頑張ろうって。
でも、もうほとんど誰も来てくれなくなったよ。来るのは両親だけ。」
俺
「そんな…」
能年
「みんな口だけなんだよ、本当は思ってもないことをベラベラと。
この歳になって両親に着替えさしてもらうんだから惨めだよ…本当に…」
能年
「ほら、俺もこんなとこ来てないで彼女のところにいってあげなよ」
俺の大好きな彼女の笑顔はそこにはなかった。
違う、違うんだ。
俺は能年が。お前が。
どうしてここまで来て言えないんだろう。
俺の糞野郎
俺
「そう…だな。ごめん帰るわ。
もし、困ったことがあったら俺にメールしてくれ」
能年
「うん、またね…」
直ぐにでも彼女を支えて上げることができただろう。
でも、障害のある人と付き合うのは相応の覚悟がいると言うことが
頭の中をぐるぐる回ってた。
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