頭の中でえ・え・え・え・って何度も繰り返してた気がする。
しばらく3人とも固まってたと思うけど、最初に口を開いたのは彼女の兄貴だった。
「お前が妹と付き合わなきゃ俺たちずっといっしょにいられたのに」って言われた。
その言葉聞いて、否定も肯定も言い訳すらしない彼女にも冷めたし、いつまでも繋がってる兄妹見て、こいつら殺したいと思った。
これまで生きてきて、視界が歪むほど怒りを感じたことはなかったし、誰かに死んでほしいなんて思ったこともなかった。
一瞬、包丁でこいつらをメッタ刺しにする自分が浮かんだけどなんとか踏み止まれた。
その代わり、写メで兄妹の中睦ましい姿を何枚も撮った。社会的に殺すつもりで何枚も何枚も薄く笑いながら。
写メ撮るときには多分自分はもう壊れていたんだと思う。
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