
両親同席じゃなかったらたぶん、俺、兄貴にコロされてた。
そりゃー安心して預けていた娘が弟とデキてたなんてねえ。
義姉さんの浮気と併せて考えたら気が狂ってもおかしくないだろうと今なら思う。
兄貴は兄貴なりに、血は繋がってなくとも自分の娘として嫁を溺愛してたんです。
母はなんとなく俺達のことを気付いていたらしく俺の味方をしてくれたが、親父は渋い顔。
嫁が
「私は俺さんを愛してます。お父さん(兄貴)とも離れたくありません。お爺ちゃん(親父)お婆ちゃん(俺母)も大好きです。」
「お願いですから、私をこの家族の娘でいさせてください。」
と、泣きながら手を付いて頭を下げた。
嫁の涙の訴えに、親父と兄貴の涙腺崩壊。
「ワシは嫁ちゃんを他人だと思ったことは一度もないよ。」
「10年前、小学生の嫁ちゃんがウチに来た日から、ずっと嫁ちゃんはワシらの家族なんだよ。」
と、ここで親父陥落。
最後は兄貴も、義姉さんに渡すくらいならと俺達の仲を許してくれた。
兄貴と嫁の養子は解消する。
但し今後、間男との養子縁組をするかどうか、また、嫁が義姉さんと暮らすかは全て嫁の意思に任せる。
この条件で義姉さんに承諾させ、正式な書類にする。
という目論見で今後は話しを進めることになり、弁護士にも協力してもらうことになった。
義姉さんは嫁と暮らすことを希望してたが、嫁自身にはその気は無し。
しかも間男との養子縁組の件でほとほと愛想が尽きたらしい。
嫁は近くの短大を受験し、合格した。
最後の話し合いのとき、
「お父さん(兄貴)とは籍を離れますが、間男さんとの養子縁組や、お母さん(義姉)と間男さんとの同居は出来ません。」
ときっぱり断った。
「高校卒業までは兄貴のマンションに住むが、卒業後はマンションを出て、短大に通える場所に引越しします。」
と言い、義姉さんも、それでも兄貴と嫁の縁が切れるならと了承した。
次のページへ続く
この記事が気に入ったら
いいね!しよう
