芝居で使う人形は二体。
ひとつが男の子の人形で、もう一体が女の子人形でした。
その女の子の人形があの高速で見た人形であり、その後に数々の怪奇現象を起こす人形なのです。
ちなみにその二体の人形は、有名な人形作家『橋本三郎』氏が作られました。
前野さんは数百体の人形達と暮らしていました。
稲川氏は前野さん宅で出来上がった人形を見て、不思議な事を発見します。
女の子の人形の、右手と右足がねじれていたのです。
・・・・どうして直さないのかと前野さんに訊ねると、「直したくても直せない」と。
この人形を作られた橋本氏が、人形を完成させてすぐに行方不明になっていたからなのです。
そして次の日、台本を書いていた作家の方の家が全焼してしまいます。
舞台稽古初日までに、台本は間に合わなくなってしまうのでした。
稲川氏達は、壊れた人形と台本無しで舞台稽古を始めるのでした。
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