最後までとなると、プロポーズまでか……長くなってしまいそうですが書いていきますわ
嫁さんの後ろ姿見送って、また電車に乗り込んだ
自分の降りる駅まで乗ってる間、なんだか今の二十分位の出来事がなんだか実際の事じゃなかった様な変な気分だった
でも思わず自分の鞄確かめると、やっぱり貰った名刺は入ってるし、「約束!」の声はまだはっきり耳に残ってる
今日は乗り過ごしてラッキーだったなとか考えながら家に帰った
もちろん家帰ってからそのまま爆睡
翌朝
目が覚めてから支度している内に段々と昨晩の事を思い出して「もしかして俺ってば中々貴重な体験をしたんじゃないだろうか」と
結構可愛い人だったし……なんてニヤニヤしてた
名刺の番号に電話……はいきなり過ぎるか
取り敢えずメール……を朝からするのもなぁ
と結局、その事は夜帰ってから考えようと思って出勤
「もしかしたら奇跡的に同じ電車にまた乗り合わせるかも」とか調子乗った妄想したけど勿論そんな事は起きず
その日の夜は乗り過ごすことなくスムーズに家に帰った
だけど、次の日にやる小テストの準備だなんだで忙しくて「メールは……また明日でいいか、うん」ってなって
その次の日は残業で……
その次はただ単に疲れて寝て……
ズルズルと気が付けば、嫁との邂逅から10日位経ってた
「いや、あれは社交辞令だったんだよ多分」と無理矢理な理由付けで先延ばし先延ばしにしてしまった
その日は久しぶりの二連休初日で、当時の俺は仕事人間だったから休みといってもやる事が無いし思いつかない
昼から一人で酒盛りでもするかって時に嫁さんの事を思い出した
チャンスだ、今の俺は珍しく超絶暇だからこれは大チャンスだ
急いで携帯を鞄から取り出してメールを送った
『おはようございます。お久しぶりです。まえにでんしゃでお会いした俺です』
漢字が苦手と言っていたので、俺の勝手な基準で平仮名多めに打って送った
まぁ、平日の午前だし、何よりあれからそれなりに日が経ってる
今日の夜にでも返ってくれば万々歳だ……ちょっとドキドキしながら返信を待った
五分くらいでメールが返ってきた
最初はあまりの速さに、「職場からか」と思って開いたら嫁さんからだった
メールにはただ一言
『お早う御座います。電話番号を送って下さい』
漢字使いこなしてるじゃねぇか
そう内心つっこみながら、携帯の番号を打って返信した
次のページへ続く
この記事が気に入ったら
いいね!しよう